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呼吸器・集中治療医Dr. Maedaの武者修行 in Alabama(24)
講座だより
呼吸器・集中治療医Dr. Maedaの武者修行 in Alabama(24)
「Flying Back to Deep South②」
今年も子供の夏休みの時期に合わせて一時帰国、京大への訪問などさせていただきました。UABと京大の間で医学生の実習electiveも始まっており、救急科への訪問の際にUABの医学生3名ともご挨拶することができました。来年度は京大の医学生がUABに実習で来られる可能性があり、何らかの形で関わりたいと思っています。
米国には7月上旬に戻りました。これまでに何度か書いていますが、2022年頃から一時帰国の際は毎回のように飛行機トラブルに遭遇しています。今回こそは予定通り家に帰れると思ったらやっぱりそうはいかなかったので、これまでの経験を含めて書かせていただきます。誰の何の参考になるのかは分かりませんが…。
飛行機での旅行は学生時代から好きでしたが、よく乗るようになったのは在沖縄米国海軍病院で働いていた2016年からです。この頃は1人で神戸~沖縄間を行き来したり、当時はまだECFMG Certificate取得のために必要であったUSMLE STEP2 CS のためにLos Angelesに行ったり、面接旅行でConnecticut, HawaiiやClevelandに行ったりしており、色々な航空会社を試していました。2017年からはNew York Cityで働き始め、子連れでの一時帰国が恒常化しましたが東京への直行便があったのが大きく、特にトラブルがあった記憶はありません(中国東方航空の上海経由、関空行きの便など格安オプションもありました)。国内線も学会やFellowship interviewで数多く乗りましたが、近距離はLaGuardia空港から、中~長距離はJFKやNewark空港から大体は1回の搭乗で行けるので、今考えてみると大変恵まれていました。
New York州Rochesterへの引っ越しはCOVID-19 第1波が小康状態となった2020年6月でした。当時はどうなるかと思いましたが、LaGuardia – Rochester直行便がキャンセルとなりDetroit経由で行かないといけなかった程度の影響で済みました。2021年には私と5歳になる娘の2人でNew York Cityの日本国領事館へパスポート更新のため飛行機で行くことになりました。この時は問題ありませんでしたが、2022年5月にSan FranciscoでのATSに行く際にNewark空港で何らかの問題が発生しConnecticut州Hartfordにdiversionされたことがありました(奇跡的にそのあとNewark -> San Franciscoに深夜に到着できました)。同年6月には妻と2か月の二男で同様にパスポート取得のためNew York Cityに行ってもらったのですが、天候不良のため帰りの便がキャンセルとなりAmtrakで約半日かけて帰ってきてもらわないといけなかったことがありました(Amtrakも通常8時間程度なのが12時間ぐらいかかっていました)。同年7月頃に妻と子供3人が一時帰国した際(+友人同伴:私は仕事のためあとから1人で移動)には二男の航空券の予約が完了していないことが発覚し、電話口でChicago O’Hare空港のANAスタッフと会話しながらなんとか搭乗に間に合うように支払いができたということがありました。2歳未満は席は必要ないが、少し手数料がかかるのがUnited航空を主体とした国際線の予約の際に正しく処理されなかったのが原因ということでした。
2023年夏はBirminghamへの引っ越しで、詳しくは9/2023の記事にありますが天候不良のためOhio州Clevelandまでタクシーで移動して、やっと2日遅れで到着したということがありました。2024年の一時帰国後の再入国時はシステム障害のため乗り継ぎが遅れ、Chicagoで2日間足止めを食らったあと家族5人を2組に分けてBirminghamに到着しました(詳細8/2024記事)。
2024年秋には、家族都合のため妻が1人で一時帰国することがあったのですが、Delta航空の予約と伊丹-羽田便(JAL)の紐づけがうまく行われておらず、米国に帰ってくる際にJALの便の席がないという事態がありました。幸いANAの便を駆け込みで押さえてDelta国際線便に間に合いました。そして2025年夏は、日本行きの際はBirmingham – Dallas便がDallasの天候不良のため当日朝にキャンセルとなり、Chicago 、San Diego、成田で全て乗り継ぎ時間ギリギリの行程に変更してもらってなんとか到着しました。米国再入国時は、伊丹-成田、成田-Dallas間はそれぞれ30分程度遅延したものの入国審査もスムーズに突破できたので油断していたら、またまた天候不良のためDallas-Birmingham最終便がキャンセルとなりました。7月上旬はテキサス州で大規模な大雨、洪水で被害が出た時期であり我々も影響を受ける形になりました。幸い2024年の経験があったので(?)すぐにAmerican航空のアプリから翌日夜の便で5席を押さえることができ、ホテルもDallas Downtownのものを予約できました。翌日も天候が微妙でキャンセルが多数あったようですが、なんとか約1時間半の遅延で済み、Birminghamの自宅に深夜2時半頃に到着しました。天候に関しては正直どうしようもありませんが、来年は別パターンでの乗り継ぎにしようかと考えています。

Dallasには2019年のATSで私は来たことがありましたが家族は初めてでした。John F. Kennedy暗殺の地として有名で、モニュメントと博物館に立ち寄った記憶があります。今回はせめてモニュメントで家族写真を撮るぐらいしたかったのですが、子供達が時差ボケで動けなくなってしまったため少し街を歩いて食事をした後はホテルのロビーで睡眠をとることとなりました。携帯電話大手のAT&Tの本社などがあり、写真はその周りの広場にあるアート作品(”The Globe”)です。