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呼吸器・集中治療医Dr. Maedaの武者修行 in Alabama(12)
講座だより
呼吸器・集中治療医Dr. Maedaの武者修行 in Alabama(12)
8/2024
「Flying Back to Deep South」
今回は医学と関係ない話です。夏休みは日本に約1か月間滞在し、これまでと同様に京大にもご訪問させていただき、久しぶりに味わう本場の日本食など大変満喫しました。子供達も地元で日本の小学校・幼稚園に通ったりして日本語や箸の使い方がだいぶ上手になりました。関西弁がかなり強くなったのは興味深かったです。滞在中も毎日メールと電子カルテのチェックはしており、どうしても出たいZoom meetingのために夜中に起きたりして大変ではありましたが、それでも数週間は職場から物理的に離れても大丈夫なのはありがたいです。
しかし旅行にはトラブルはつきもので、最近は飛行機関連が多い気がします。もともと米国の地方都市から実家のある神戸あたりまで来るのは大仕事です。前のRochesterもそうでしたが、Birminghamから出る飛行機は小型~中型のものが殆どで、外国や米国内の離れた都市に行くためには近くのハブ空港まで行ってから乗り換えが必要になります。日本に直行便がある空港のうちBirminghamから1回の搭乗で行けるのはDallas (American/JAL), Houston, Chicago, Denver (United/ANA), Atlanta (Delta) で、関西国際空港まで直行便があるLos AngelesやSan Franciscoまで行くためには米国内で2回乗り換えないといけないのと、関空に着いてからも距離があるのでいつも東京を経由して伊丹または神戸空港まで来るようにしています。昨年はAmerican/JAL, 今年はUnited/ANAを利用しました。どのルートでも家を出てから実家に到着するまで24時間はかかります。日本に行く時は早朝に出発して、米国時間の夜中ぐらいに羽田に到着するため、子供達が国際線の中では眠くならず羽田空港で寝てしまうという問題もあります。
帰りはさらに大変です。日本からHoustonやChicagoに行く便は午前の比較的早い時間と夕方で、だいたい午後に伊丹空港から出発、夕方の便で米国入り、入国審査・荷物の預け直し、保安検査場を通過してもう1回乗り換えて夜の9-10時頃にBirminghamに到着する旅程になります。今回は免税で買い物をしたので羽田空港でチェックを受ける必要が生じ、乗り継ぎがタイトでしたがANA が1時間早い便に変更してくれたためだいぶ余裕をもってChicago行きの便の搭乗口に到着しました。やっぱり日本の航空会社はサービスがよい、Chicago行きの便では子供達も寝てくれるだろうし楽勝だろうと高をくくっていたのですが、この日(7/19 金曜日) は大規模なシステム障害が起こった日で、Chicagoどころかアメリカ行きの便すべてが大幅に遅延またはキャンセルとなりました。私たちの便はなんとか3時間遅れで飛び、毎回緊張する入国審査もスムーズに通過したのですが、乗り継ぎ便には間に合わずChicagoで2日間ホテル暮らしをする羽目になりました。時差ボケの子供達が一緒だと睡眠も満足に取れず、衣類の入ったスーツケースもUnitedに預けていたため買いに出る必要がありました。乗り継ぎもChicago – Birmingham間の便の席が5人では取れず、私と2歳の末っ子がNorth Carolina州Charlotte経由、Americanの便でBirminghamに向かう変則的な乗り継ぎ、妻と上の子供2人が夕方のChicago – Birmingham間の最終便の予約となりました。Charlotteでは悪天候のため到着が遅れ、乗り継ぎ便も遅れたので事なきを得ましたが、スリリングな体験でした。一度家に帰ってから妻と上の子供2人を車で迎えに行き、何とか全員寝て、私は翌日の月曜日の午後から外来、上2人は予定をキャンセルしましたが2歳の息子は朝から特に問題なくDaycareに行きました(末っ子が一番タフです)。
これでも昨年の引っ越しの時に比べればだいぶましだったのですが(興味のある方は2023年9月の文章をご覧ください)、やはり子連れの長距離旅行には気合を入れて臨まなければならないと再確認しました。
Chicagoでは郊外のホテルに泊まりましたが、市内のUniqloに行くために結局高い料金を払ってLyftで往復し、観光する前に子供達がレストランで眠たくなってしまったので早々に帰ることになりました。次回似たようなことが起こったらホテル代が高くても中心部に滞在するようにしたいと思いました。