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呼吸器・集中治療医Dr. Maedaの武者修行 in Alabama(28)
講座だより
呼吸器・集中治療医Dr. Maedaの武者修行 in Alabama(28)
「Pulmonary Consult @UAB」
11月は臨床ローテーションはややスローダウンし、臨床試験に関わる医師向けのトレーニングプログラムを数週間にわたって受けたり、COPD関連の研究会のミーティングのためにWashington DC近くの街に出張で行ったりして、研究に対するモチベーションが上がっています。臨床や日々の雑務で忙殺されて後回しにしがちですが、なんとなく方向性が見えてきた気がするので研究も頑張りたいです。11, 12月はHoliday season真っただ中で、イベントも盛りだくさんでとても忙しいですが、グラント申請のための計画書を見よう見まねで書いてみたりしています。12月はMET (Medical Emergency Team), S6 (呼吸器病棟), そしてクリスマス前はtele-ICUの夜勤を何日かやる予定なのでどれだけ進むかは分かりませんが、2026年中に何らかの研究費を獲得するという目標を立てたのでまずはやってみたいと思います。
Thanksgivingの週はPulmonary Consultを担当しました。UAB Hospitalでは呼吸器内科フェローが基本的にまずコンサルト依頼を受け、ローテーションしているレジデント(2-3人)に詳細評価をしてもらいつつ自分でも呼吸器内科的なプランを考え、チーム回診でプレゼンテーション、アテンディングからのteachingなどを交えつつ最終的な推奨を出してprimary team (だいたいHospital MedicineやCCU, たまに外科系診療科) に返事をするという流れです。午後3時までに依頼があったコンサルトはその日のうちに終わらせることが通例となっており、 依頼の数やローテーションしているレジデントの数しだいで忙しさが変わるので臨機応変にスケジュール管理をする必要があります(だいたい私が当番の週は忙しいことが多いです…)。胸水貯留や免疫不全患者の肺炎など手技関連の依頼が多いですが、呼吸器内科外来に通院している人が喘息の増悪で入院したりとか、よくわからない呼吸困難の鑑別などバラエティに富んでいます。またCCU入院中患者の人工呼吸器管理に関してもPulmonary Consultで併診します。
Teaching serviceなので、教育も重要な仕事と思って意識的にやっています。今回はレジデントは週前半のみ、ローテーションの変わり目だったので少しだけ、いわゆるコアレクチャーも私の外来中にフェローにやってもらいましたが、ローテーションするたびに色々と気づきがあります。コンサルトで診ている患者の胸部CTやPFTの解釈、胸腔内感染症に対するtPA/Dnase (MIST-2 trial: PMID 21830966) や抗菌薬治療のアプローチについて数分話をしたり、フェローに関しては初めてのTBBx (transbronchial biopsy) を指導したりして、自分自身もよい復習になっています。最近、何故かは分かりませんが内科レジデント・医学生の投票でTeaching Excellence Awardというのもいただくことができ、大変ありがたいことです。私もFaculty (Attending) 3年目に入ってだいぶ仕事内容がCOPDの専門分野に偏ってきて、医学教育はメインというわけではありませんが、内科・呼吸器・集中治療専門医、指導医として問題なく機能できる程度に実地での臨床と他分野の知識のアップデート、またどのように教えるかの試行錯誤も続けていきたいと思います。
時期的に子供達は学校が休みで家のことも忙しかったですが、Consultは病院も11/27 (Thanksgiving当日) と翌日の11/28 (いわゆるBlack Friday、色々なものが安くなるので妻は家でオンラインショッピングを頑張っていました) が病院の休日ということで外来や院内の気管支鏡などの予定手術・処置がストップするため、週前半で主に気管支鏡の依頼が殺到し、月・火曜とも5-10人ほど患者回診をしつつ夕方6時ぐらいまで気管支鏡をやり(火曜は1日で6件、自己最多)、水曜はフェローが急遽午前の外来に呼ばれ、午後が私のCOPD外来のため終わった後に病棟に戻ってフェローと合流しまとめのセッション、寝る前にレジデント・フェローのカルテの承認・追記をするという濃厚な3日間でした。その分ThanksgivingとBlack Fridayは軽めで夕方早めに帰り、ご近所のパーティーで息抜きさせていただくことができました。

写真はUAB Hospitalビル群の1つであるWomen&Infants Center (WIC) です。右側に救急外来や手術室などがあるNorth Pavillion, 左側にChildren’s of Alabama (子ども病院) があり内部でつながっています。名前の通り分娩施設があるのと、血液疾患を中心とする入院病棟もここにあり、BMT (bone marrow transplant) ユニットはICUとの兼用です。私達が主にいるWest Pavillion (MICU等) からは徒歩8分ほどで、METで割とよく呼ばれて良い運動になっています。