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外傷性軽度脳損傷後の認知機能障害の発生頻度およびその発生規定因子に対する研究について

講座だより

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「外傷性軽度脳損傷後の認知機能障害の発生頻度および
その発生規定因子に対する研究」について
京都大学医学部附属病院 初期診療・救急科 助教・医局長 西山 慶

CDC(Centers for Disease Control and Prevention)による2003年の報告によると、 全米で生じる年間150万件以上の頭部外傷のうち75%以上に外傷性軽度脳損傷(Mild Traumatic Brain Injury: MTBI)を生じており、MTBIに生じる医療コストは年間170億ドルといわれています。
一方、MTBIは急性期における頭蓋内損傷、骨折等にとどまらず、長期間遷延する認知障害(cognitive disorder)などの高次脳機能障害等を励起することが報告されているが、 その発生頻度や既定因子についての詳細な検討は少ないのが現状です。 本研究はMTBIの患者に対し、急性期および慢性期の認知機能障害の有無を調査し、MTBIに伴い生じる認知機能障害の発生頻度よびその発生規定因子を評価することを目的として企画された多施設前向き観察研究です。

問い合わせ: 研究代表者 京都大学医学部附属病院 初期診療・救急医学講座 西山 慶
keinishi@kuhp.kyoto-u.ac.jp

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