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Dr Maedaのニューヨーク奮戦記(2)  

講座だより

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Dr Maedaのニューヨーク奮戦記(2)

09/26/2017
「アメリカの内科研修」

アメリカの卒後研修は日本と異なり、メディカルスクールを卒業してすぐに内科、外科、小児科などといった診療科に分かれての研修になります。日本の初期研修医が行う2年間のいわゆるスーパーローテ―トは、メディカルスクールの臨床実習ですでにやってしまっているので、実質日本の後期研修医レベルからのスタートと考えた方が分かりやすいです。

レジデント(研修医)の労働条件や修了要件は、ACGME (Accredited Counsil of General Medical Education) という機関によって細かく定められています。内科に関していうと、研修期間は3年間。循環器、呼吸器などのFellowship (専門研修) はこれを修了したあとに行うことになっており、初期研修後にすぐに専門科を選べる日本とは違うところです。内科一般病棟、内科一般外来、集中治療室のローテーションは必ず含まれ、ほかに選択科目の研修があります。これらを監督下に行い、内科医として必要な知識・技術を身につけます。研修年限を終え、アメリカ内科専門医試験に合格すれば一人前の内科医を名乗ることができます。開業したり、Hospitalist (病院総合内科医) として就職したり、Fellowshipに進んだりと、その先の道は様々です。

私は一般病棟のローテーションから始まり、一般外来、Night Float (一般病棟の夜勤のみのローテーション) 、そしてMICU (Medical Intensive Care Unit, 内科集中治療室) とこれまで働いてきました。次回は一般病棟の一日について書こうと思います。

写真はNYCの夜景です。いろいろな意味で刺激的な街です。

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