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京大開院以来初の「災害対策本部立ち上げ訓練」実施 

講座だより

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 京大病院開院以来初めての災害対策本部立ち上げ訓練を行う!

平成27年3月16日(月)、京大病院開院以来、初めての災害対策本部立ち上げ訓練が行われました。 参加者は、病院長、副病院長を初めとする病院執行部の先生方や病院各部署で中心となる皆様、ならびにDMAT隊員など計50名。 この1年間、初期診療•救急科の鈴木崇生講師、佐藤格講師等が中心となり、京大病院総務課の精鋭メンバーと災害対策マニュアルの改訂作業を続けてきましたが、同マニュアルのひとまずの完成に伴い、この災害対策本部の立ち上げ訓練を行うことにしました。 災害の想定は、平日昼間に京都市を震源とする直下型地震(震度6強)が発生し、市内各所で建物の倒壊と火災が発生、京大病院は災害拠点病院の指定を受けたという設定です。

当日は朝9:30から外来棟5階A会議室に研修医とともに集合し、机の並び替えやホワイトボードの設置、ライティングシートの張りつけ等の準備を行い、午後2時からいよいよ本番。

まず、特別講師としてお招きした、神戸学院大学 現代社会学部 社会防災学科 中田敬司教授に災害対応の基本をご講義いただき、続いて「石巻赤十字病院の初動記録」のDVD上映、そして訓練の想定と流れの説明の後、2時30分から訓練が始まりました。訓練の概要は、救急部医師をはじめ、最初に参集した者は、病棟や病院内の各部署から提出された発災時報告等から院内の被害状況と病院周辺の被害状況を総合的に判断して、災害レベルおよび病院の運営方針を決定する、というものでした。

訓練では、改善が必要な点がいっぱい見つかっただけでなく、参加者の災害に対する意識が高まり、数々の貴重なご意見をうかがうこともでき、これからさらに災害対応のレベルアップをするぞ!と決意を新たにした一日でした。 ありがとうございました。

(文責:小池 薫)

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