About

被ばく医療講演会(3) 原発事故後における福島県相双地区住民の健康について ~南相馬市立総合病院での経験から~開催 

講座だより

Tap here to navigate

第3回「被ばく医療講演会」開催

2016年1月28日(水)17時から、東京大学医科学研究所、南相馬市立総合病院の坪倉正治先生をお招きして、『被ばく医療講演会③ 原発事故後における福島県相双地区住民の健康について ~南相馬市立総合病院での経験から~』が第一臨床講堂で開催されました。

昨年7月22日、10月28日に当院で開催された被ばく医療講演会①、②に続き、初期診療・救急医学教室と京都大学医学部附属病院の共催で行われました。

当科小池から坪倉先生の紹介のあと、非常勤医として震災直後から勤務されている南相馬市立総合病院の概要についてのお話しから講演が始まりました。

南相馬市立総合病院は東日本大震災の被害を受けながらも、外来業務を中断することなく地域住民に医療を提供し続けた病院であり、福島県浜通り地方にある相双地区(相馬郡、双葉郡を指す地域)で実施された調査や研究活動、今後取り組むべき課題について、先生のご経験を交えてわかりやすくお話しいただきました。

講演内容は、住民に対する内部・外部被ばく量の調査結果や、放射線に関する学校での教育活動、震災前後における住民検診結果の解析、地域の高齢化や救急医療の問題点などテーマは様々な内容についてなどであり、また、将来の医療を担う若者にとっていかに魅力ある病院にしていくかの様々な取り組みも紹介されました。気持ちを新たにさらに前進していく、バイタリティーのある坪倉先生からたくさんの元気を頂いたような気がいたします。

今年度最後の被ばく医療講演会となりましたが、我々は来年度以降も引き続き、当院での緊急被ばく医療体制を整備していかなければなりません。

(文責:森)

著者