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高磁場MRI装置を用いたオートプシーイメージングシステムの開発についての研究

講座だより

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 高磁場MRI装置を用いた
オートプシーイメージングシステムの開発についての研究

概要:近年、死亡原因検索方法に取り入れられつつあるオートプシーイメージング(Ai)に優れた 軟部組織コントラストを有するMRIを用いることにより、 CTで得られる情報との対比を行う。 また、病理解剖前にMRIを撮影することにより、解剖で得られる情報や解剖の実施方法に変化が見られるかを検討する。 これらを通して、死亡原因検索方法におけるMRIの利用方法を確立する。

本研究においては、以下の点が結果として期待される。

  • MRI を用いた最適なAi 撮像方法を確立し、それを他施設にも適切な方法で普及させる
  •  MRI を用いたAi 画像読影方法を確立し、それを他施設にも適切な方法で普及させる
  • MRI を用いたAi を含む新しい死亡原因検索方法の医学的・社会的影響を各分野から検討する

本研究の意義は、以下の点が挙げられる

  • 既存の死亡原因検索システムを革新する、Ai を内包する新しい死亡原因検索システムを構築することにより、我が国における、死亡原因検索方法を刷新する
  • 新しい死亡原因検索システムの医学的・社会的意義が多方面から検討されることにより、その有用性が確認され、医学的・社会的要請として、 新しい死亡原因検索システムが導入される
  • 新しい死亡原因検索システムの情報により、救急現場での医療レベルや病院内で提供される医療レベルが向上する可能性がある
  • 医療事故による死亡原因を詳細に検索することにより、病院内で発生する医療事故が減少する可能性がある
  • 事故発生時の詳細な死因検索は、精度の高い遺族への死因説明を可能とし、遺族の不信感情を減弱させる可能性がある

実施責任者:富樫 かおり(京都大学医学研究科 放射線診断学講座)
連携研究者:
山本 憲 (京都大学医学研究科 放射線診断学講座)
小池 薫、西山 慶 (京都大学医学研究科 初期診療・救急医学講座)
玉木 敬二 (京都大学医学研究科 法医学講座)
真鍋 俊明(滋賀県立成人病センター研究所・所長)
長尾 能雅(名古屋大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部)

著者