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4月から当教室のメンバーとなられた先生方の紹介

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4月から当教室のメンバーとなられた先生方の紹介

樽本 浩司 先生

今年度着任された樽本浩司(たるもと こうじ)先生をご紹介いたします。
樽本先生は北九州市のご出身です。平成24年に山口大学医学部をご卒業後は、同じ山口県内の徳山中央病院で初期研修を積まれ、そのまま同院の救急科へ進み、救急の研鑽を積まれました。ここで数多くの重症救急症例、とくに外傷や急性腹症といった緊急手術症例を経験され、内科系・外科系の豊富な救急の知識と技量を身につけられました。1年間の日本医科大学千葉北総病院でのprehospitalを中心とした研修を経て、平成最後の救急専門医資格を獲得されました。十分な手術経験と外科的技量をお持ちでありながら、救急医でありつつも外科の専門的な勉強もしたいと、山口県からはるばる当院へお越しになりました。幕末に長州から高い志を持って上洛した桂小五郎を彷彿とさせます。

そんな樽本先生の診療を拝見していますと、私が申し上げるのも烏滸がましいですが、救急医としては既にトップレベルの技量です。患者さんに対しては「北九州と瀬戸内のブレンドアクセント」で本当に優しく真面目に対応されています。当科には少なかった外科系戦力が補充され、科全体のレベルアップにも貢献してくれそうです。
10月からは外科系各科をローテートいたします。関連する各診療科や手術室などにはお世話になりますが、当科としても自信を持って送り出せる人材です。どうぞよろしくお願いいたします。

髪質は80年代に大流行したソバージュですが、完全天然もしくはストレートをかけた後です。ややドレッドに近いソバージュのため、ご本人もネタにされるなど大変寛容な対応をしてはくれますが、あまり「レゲエ好き?」とか「葉加瀬太郎?」とかいじらずに、京都でオススメの美容院を教えてあげてください。(文責:柚木)

 

王 徳雄 先生

2019年4月より初期診療救急科に加わった王 徳雄先生を紹介します。
王先生の特筆すべき点は3つあります。
1つめは、台湾と日本の2カ国の医師免許を取得していることです。
王先生は台湾の長庚大学(Chang-Gung)を卒業し台湾で医師臨床研修を終えた後、日本でさらに2年の医師臨床研修を終え2カ国の医師免許を取得しました。
2つ目は国際経験豊かなことです。
台湾での臨床研修中にも数ヶ月間の南アフリカでの医療従事の経験があります。また日本での臨床研修中にも2週間ドイツで開催された集中治療コースに講師として参加しご活躍頂きました!
3つ目は、非常に教育熱心であることです。
彼の講義は医学生や初期研修医に非常に好評です!ともすれば講師からの一方的な講義になりがちな日本の従来の講義スタイルとはえらい違い、彼の講義はインタラクティブなスタイル(双方向性)で生徒である研修医や学生さんからも積極的に質問が出ています。
患者さんにもまた研修医や学生さんたち後輩にも紳士的な王 徳雄先生の今後の活躍にご期待ください。(文責:堤)

 

河生 多佳雄 先生

今年春から京都大学救急部に入局して下さった、河生先生を紹介させて頂きます。
救急室での河生先生の仕事ぶりは3年目とは思えないほど優秀で、特にCPAの対応は迅速で正確。というのも、大学時代には、山口県内で心肺蘇生法を普及させるサークル「Code Orange」の代表を務め、BLS指導など様々な対外的活動を精力的に続けて来られたからです。初期研修先の武田総合病院でも、学生時代の勢いそのままに、朝早くから夜遅くまで患者さんに寄り添って来られました。まさに救急医の鏡です。
では、子供の頃から医師を志していたのかというと・・そうではありません。実は、医師になる前に、何を隠そう、ラーメン屋の店員として数年間働いておられました。名古屋の実家のラーメン屋(地元では有名な行列のできる豚骨ラーメン店)で修行を積む中で、様々な経験を通して医師になることを決断!ラーメンを作りながら猛勉強され、見事大学受験に合格されたのです。
河生先生の卓越したコミュニケーション力の高さ、不屈の精神力は、ラーメン屋で培われたと言っても過言ではないでしょう。今後、ラーメン職人と救急医の二刀流という前人未到の道を歩まれる河生先生を、どうぞ宜しくお願いします。(文責:高谷)

 

平山 貴一 先生

今春大学院生として着任された平山 貴一(ひらやま きいち)先生をご紹介いたします。
福岡県久留米市出身で、京大医学部で一生懸命ラグビーをやった平山先生は、2012年(平成24年)3月にご卒業され、そしてこれは運命なのでしょう、同年5月に宮城県気仙沼市の病院に行くチャンスに恵まれました。すると気仙沼から帰ってきた時には、「自分は一生を地域医療に捧げる!」という固い決意が出来上がっていました。初期研修2年間は亀田メディカルセンター 地域ジェネラリストプログラムに所属しましたが、この時すでに「幸福とは何だろう。医療が整わず、経済的に貧しくても、ブータン人の幸福度は高い。将来はこのテーマで大学院に行く!」と考えていました。その後4年間は兵庫県立淡路医療センター救急科に所属して、内科各科、外科、整形外科、脳外科などをローテート、さらには徳島赤十字病院でドクターカー研修を1ヶ月、兵庫県立こども病院でも研修を1ヶ月行いました。2019年4月からの大学院生活では、東南アジア地域研究研究所 環境共生研究部門の坂本龍太准教授にご指導いただき、フィールド医学を専門にしています。そして京大病院救急部の外来診療も手伝っていただいています。ついに本年9月から2ヶ月、待望のブータンに行けることになりました。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。 (文責:小池薫)

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