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「被ばく医療講演会(2)~被ばく医療の実際 発災現場から医療対応まで~」開催 

講座だより

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第2回「被ばく医療講演会」開催

2015年10月28日(水)17時から、公益財団法人 原子力安全研究協会 放射線災害医療研究所 所長
山本尚幸先生をお招きし、『被ばく医療講演会②~被ばく医療の実際 発災現場から医療対応まで~』が第一臨床講堂で開催されました。


去る7月22日に京大病院で初めて開催された被ばく医療講演会①に続いて、初期診療・救急医学教室と京都大学医学部附属病院の共催で行われました。前回の講演内容は被ばく医療の基本についての内容が中心でしたが、今回は小池教授から講演会の趣旨説明と山本先生の紹介があったあと、実際に先生が対応された原子力災害が写真を交えて紹介され、傷病者発生現場から救急外来での対応に至るまで実戦的なレクチャーが行われました。


診療の流れ、医療チームの配置や必要な装備、施設の養生や放射線サーベイなどについて、今後当院でも緊急被ばく医療チームを軸にして、放射線災害を想定したトレーニングを開始しなければなりません。


「実際に患者を受け入れる際に、事務職員としてできることは何か」、「サーベイメータを放射線技師として使用する機会が少ないが、緊急被ばく医療に携わるにあたり支障はないのか」など、多職種の方々から質問をいただき、様々な観点から緊急被ばく医療を考える貴重な機会となりましたが、山本先生にはそれぞれの質問について非常にわかりやすくお答え頂きました。


講演会終了後は、東日本大震災で福島医大病院副院長として災害対応にあたられ、この10月1日に本学耳鼻咽喉科・頭頸部外科に着任されたばかりでらっしゃる大森 孝一教授からも、当時の発災状況、放射線災害についてのご経験を交えたコメントを頂き、我々スタッフにとっても貴重なひとときとなりました。

次回『被ばく医療講演会③』は2016年1月27日(水)に開催されますので、どうぞご期待下さい!!

(文責:森)

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