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京都大学新入生3000人を対象に救命講習会を行う!  

講座だより

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京都大学新入生3000人を対象に救命講習会を行う!

京都大学に入学した新入生3,015人全員を対象に、平成27年4月2日(木)午後、6日(月)午前と午後の計3回に分けて、心肺蘇生法とAEDの救命講習会を行いました。このような試みは国内の大学では初めてと思われます。本講習会の目的のひとつは、救える命の尊さについて考えることですが、もうひとつの大きな目的は、新入生が同級生や教員と身近に接することにより、新しく始まる大学生活に親しみを感じてもらうことでした。
救急部からはチームカラーのエンジのスクラブを着て、多数の医師が参加しました。参加者:4月2日(木)午後、井上・大嶽・大鶴・鈴木・佐藤・小池、4月6日(木)(月)午前、佐藤・川嶋・小池・救急ポリクリ学生2名、同日午後、柚木・佐藤・大嶽・西山・播摩。

講習会の時間は、新入生ガイダンスの時間枠(2時間20分)内の30分で、指導には心肺蘇生のトレーニングキット「あっぱくん」を用いました。

この講習会の他の特筆すべき点は、京大のさまざまな部局の教員が一致団結してProjectTEAMを作り、延べ200人以上の教員が参加した点です。以下、敬称略にてProjectTEAMのメンバーを列記します。チームリーダー 馬場正昭 (国際高等教育院・理学部・教授)、サブリーダー 黒木裕士 (医学研究科・人間健康科学系専攻・教授)、チームメンバー 川村 孝 (医学研究科・健康科学センター長・教授)、石見 拓 (医学研究科・健康科学センター・教授)、小池 薫 (医学研究科・初期診療・救急医学分野・教授)、内藤知佐子(医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター・助教)、田中真介 (国際高等教育院・准教授)、コーディネーター 西山知佳 (医学研究科・人間健康科学系専攻・講師)。

結果

4月2日(木)
15:30-16:00

4月6日(月)
11:00-11:30

4月6日(月)
15:30-16:00

対象学生数

992人

1,036人

987人

参加教員数

69人

73人

67人

アンケートでは、多くの学生が、①このたびの救命講習会を有意義と感じ、②教員や新入生とコミュニケーションが取れた、と回答しました。また、参加した教員からは、①教員が生き生きとして参加したこと自体が新入生たちへの明るい励ましとなり、大学生活をのびのびとしっかりと楽しんでいく力を与えたのではないか、②部局を越えた教員との貴重な交流の機会になった、などの感想が寄せられました。来年もこの企画を是非続けたいと思います。

(文責: 小池 薫)

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